聴神経腫瘍後迷路性難聴で障害厚生年金2級の受給決定

相談者

傷病名:聴神経腫瘍後迷路性難聴

決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級

支給額:約150万円

相談時の相談者の状況

 以前、弊所で年金請求を行った依頼主の紹介で、ご夫婦そろって相談に来られました。
 ご主人(50代後半)は約20年前に聴神経に腫瘍がみつかり、手術を受けるも10年後に再発。再手術を受けてから徐々に聴力が低下して、周囲との意思疎通が困難となり、前年に早期退職したものの再就職は難しいので、障害年金の請求を行いたいとのことでした。

相談から請求までのサポートと専門家の見解

 最初に手術を行った医療機関にはカルテが残っていなかったため、初診日の証明書は取得できませんでした。しかし、再手術を受けた大学病院にはカルテが残っており、受診状況等証明書を作成してもらうことができました。
その際、発病時期等が記載されるように依頼したので、最初の難関である初診日証明は突破することができました。
受診記録によると聴力レベルは、障害等級の3級レベルでしたが、語音明瞭度を考慮すると2級の可能性が十分にあると考え、語音明瞭度の検査も受けるように示唆しました。
 診断書を作成してもらう医療機関では、語音明瞭度の検査ができないため、その検査を受けるため他の医療機関を紹介してもらい、実施しました。検査結果は予想通りでした。

結果

 聴覚障害で障害厚生年金2級の認定を受けることができました。
 受給額は、約150万円(年額)です。

この記事の最終更新日 2022年5月7日 文責: 社会保険労務士 藤原謙治