神経線維症2型で障害基礎年金1級の受給決定

相談者

傷病名:神経線維症2型
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級
支給額:約97万円(5年遡及分を含む)

相談時の相談者の状況

 お母さまが息子さん(20歳代、男性)を連れて来所頂いた。
 病状は次の通りです。
約5年前より右耳の耳鳴りが発生し、耳鼻科を受診したところ、突発性難聴と診断され、治療を開始した。MRI検査で多発性脳腫瘍が発見され、両側聴神経腫瘍も認められ、神経線維腫症2型と診断され、脳外科へ転科することになった。その後の再度のMRI検査で、多発性脳腫瘍と閉そく性水頭症を指摘される。
期間1か月程度の入院。神経内視鏡による手術を行い、術後、合併症(髄膜炎)を発症。20個位腫瘍があり、手術では全部とれない。術後、物をつかみにくい。階段の段差で転倒、次第に聴力が低下し、昨年末ごろより、目はほぼ見えず、明暗のみ分かる状態。多発性の脳腫瘍の増大に伴い、右は高度難聴、左は聾状態。視力低下や視野障害が認められる。
 日常生活上、身の回りの事について全て介助が必要。就労能力はない。身体障害者手帳の判定は2級が認定済み」
障害年金の請求を行いたいが、もともとの書類作業が苦手なことに加えて、年金事務所の職員が言っていることがよく分からないので、相談に来た。受給ができるのなら、請求手続きの代行を依頼したいとのことでした。

相談から請求までのサポートと専門家の見解

 母親の代筆で本人の委任状を頂き、初診の医療機関に、受診状況等証明書の作成を依頼した。
 日常生活の状況について、母親よりヒアリングした内容を記載して参考資料を作成。それを添付して通院されている病院に診断書(視覚障害及び聴覚障害)の作成を依頼した。加えて、発病から現在までの病歴、治療の経過、就労状況、日常生活の状況を詳細に伺い、病歴・就労状況等申立書を詳細に作成した。

結果

 結果、障害基礎年金1級の認定がおり、年金額は約98万円になりました。

この記事の最終更新日 2022年5月7日 文責: 社会保険労務士 藤原謙治