糖尿性慢性腎不全・人工透析で障害厚生年金2級の受給決定

相談者

傷病名:糖尿性慢性肝不全
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給額:約165万円

相談時の相談者の状況

 奥様がご主人(50代後半)のことで相談に来られました。
 ご主人は平成15年に糖尿病を発症され、その後慢性腎不全となり、去年あたりから人工透析を開始されたということです。
奥様が老齢年金の相談に年金事務所に行かれたときに障害年金を案内され、障害年金の請求を考えるようになったということでした。ご主人は合併症を併発しており、闘病生活で寝たきりの状態であるため、対外的なこと全くできず、奥様の介護なしでは生存すら危ういとのことでした。奥様は働いていらっしゃるので、年金請求に取り組む時間的余裕はなく、困っているところに知人から社労士が年金の専門家であることを聞かされ、代行をお願いしたいということでした。

相談から請求までのサポートと専門家の見解

 ご主人は、これまで膵炎やアルコール性疾患、糖尿等の病気で常に病院通いをされていましたので、病歴の把握にかなりの時間を要しました。
それため、初診日の絞り込みが難しく、主治医と面談してようやく初診日が確定することになりました。
 奥様と話し合った結果、認定日請求を希望されましたので、その希望を聴きいれたところ、共済組合のルール上、診断書と病歴申立書がそれぞれ5部必要ということで、病院に何度も足を運ばなければなりませんでした。

結果

 苦労した甲斐もあって、結果的に2級15号(長期にわたる安静を必要とする病状)で事後重症として障害共済年金2級が認定され、約165万円を受給できるようになりました。

この記事の最終更新日 2022年5月7日 文責: 社会保険労務士 藤原謙治